排気ホースに求められる性能は、排気ガス中に含まれる化学成分に対しての安定性や排気ガスの高温に耐える耐熱性です。
〔エンジンの使用状況によっても異なりますが、マフラーから出る排気ガスはアイドリング時で100~200℃、負荷運転時には300℃以上にもなります。また、排気ガス中にはNOx、SOxやその他酸性ガスなどの多くの腐食性ガスが含まれています。〕
ヤマダの排気ガス排出用ホースは、このような非常に高い耐久性と高温に対しても急激に劣化することのない、充分な性能を持ったホースです。
ホースの材質
<NR-CP>
EPDM製の標準ホースで樹脂製のコイルにより形状を保持しているため、車両等に踏み潰されてもある程度の復元性があります。
通常の連続使用温度 150℃
短時間での最高使用温度 175℃ (5分)
<NFC-3>
ディーゼル車専用ホースで耐食性と耐熱性に優れたPA(ケブラー)製です。金属製のコイルにより形状を保持しているため、復元性はありません。コイルには樹脂製のカバーがついており、車両に傷をつけません。
通常の連続使用温度 300℃
短時間での最高使用温度 350℃(5分)
※ホースの寿命
排気ガス中には、腐食性のガスや水分が多く含まれます。これらの存在は、ゴムや樹脂を劣化させる原因となり、排気ガス排出用ホースも例外ではなく徐々に劣化してしまいます。
以上のことより、基本的に排気ホースは消耗品と致します。
寿命の目安としては、1日1時間の使用で約3年。約720時間を想定しています。
(注:使用状況及び車両のエンジン状態により異なります。 )
●耐熱仕様のホースも各種準備
シャーシダイナモの使用などで、排気温度が高温になる場合には別途弊社にご相談ください。耐熱仕様のホースを各種提供することができます。
※黒煙除去装置装着車両の場合、再生時の排気ガスは吸引できません。再生時の排気ガスは400℃を超える高温となり耐熱温度を上回ります。