ダイアフラムポンプ|トラブルシューティング
(NDP-20/25/32/40/50/500/80)

日頃より弊社製品をご愛顧いただきありがとうございます。
下記ダイアフラムポンプシリーズのトラブルや不具合の症状別に想定される原因と対処方法についてご案内いたします。

≪対象機種≫

NDP-20シリーズ、NDP-25シリーズ、NDP-32シリーズ

NDP-40シリーズ、NDP-50シリーズ、NDP-500シリーズ、NDP-80シリーズ

 目次 

  1.ポンプが作動しない。

  2.ポンプは作動するが、液材が出ない。

  3.流量(吐出量)が減少した。

  4.排気口(サイレンサー)から液材が漏れる。

  5.作動中、大量にエアを消費する。

  6.異音が出る。

  7.異常に振動する。

  8.それでも解決しない場合。



1.ポンプが作動しない
原因 処置
ポンプの排気口(サイレンサー)にゴミが詰まっている。 排気口、サイレンサーの点検、清掃。
エアが供給されていない。 コンプレッサーの始動、エアバルブ、エアレギュレーターを開ける。
供給エア圧力が低い。 コンプレッサーの点検、エア配管の構成の確認。
接続部からエアが漏れている。 接続部の点検、増し締め。
エア配管または補器類にゴミが詰まっている。 エア配管の点検、清掃。
吐出側の流量調節用バルブが開いていない。 吐出側の流量調節用バルブを開ける。
スプールが中間停止している。 リセットボタンを押す。
液材配管にゴミが詰まっている。 液材配管の点検、清掃。
ポンプ内にゴミが詰まっている。 ケーシングの分解および点検、清掃。


・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。

▲ページトップへ

2.ポンプは作動するが、液材が出ない。
原因 処置
吸込揚程または吐出揚程が高い。 配管の構成を確認し、揚程を下げる。
吸込側の液材配管(ストレーナーも含む)にゴミが詰まっている。 液材配管の点検、清掃。
吸込側のバルブが閉じている。 吸込側のバルブを開ける。
ポンプ内にゴミが詰まっている。 ケーシングの分解および点検、清掃。
ボール、バルブシートの摩耗、破損。 マニホールドの分解および点検、交換。

・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。

▲ページトップへ



3.流量(吐出量)が減少した。
原因 処置
供給エア圧力が低い。 コンプレッサーの点検、エア配管の構成の確認。
エア配管または補器類にゴミが詰まっている。 エア配管の点検、清掃。
吐出側の流量調節用バルブの開き具合が変わった。 吐出側の流量調節用バルブの調節。
液材と一緒にエアを吸い込んでいる。 液材の補充、吸入側配管の構成の確認。
キャビテーション(※)が発生している。 供給エア圧力および吐出圧力の調整。吸込揚程を少なくする。
ボールのチャタリング(※)が発生している。 供給エア圧力および吐出圧力の調整。ポンプ吸入側バルブを絞り、吸入流量を調節する。
エア切換部が凍結している。

エア切換部の解凍、エアフィルターの点検、清掃。

取扱説明書の「3.2 製品の設置<NOTE>外部排気の方法」を参照しホースなどを取り付けて排気流速を調整する。

液材配管(ストレーナーも含む)にゴミが詰まっている。 液材配管、ストレーナーの点検、清掃。
ポンプの排気口(サイレンサー)にゴミが詰まっている。 排気口、サイレンサーの点検、清掃。
ポンプ内にゴミが詰まっている。 ケーシングの分解および点検、清掃。


・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。

(※)キャビテーション、チャタリングについてはこちらのページもご参照ください。

▲ページトップへ

4.排気口(サイレンサー)から液材が漏れる
原因 処置
ダイアフラムが損傷している。 ポンプの分解および点検、ダイアフラムの交換。
センターディスク締結部のナットが緩んでいる。 ポンプの分解および点検、ナットの増し締め。

・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。

▲ページトップへ



5.作動中、大量にエアを消費する。
原因 処置
シールリング、スリーブの摩耗。 エア切換部の分解および点検、交換。

・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。



▲ページトップへ

6.異音が出る。
原因 処置
供給エア圧力が高すぎる。 供給エア圧力の調整。
スプールの発振、ボールのチャタリング(※)が発生している。 供給エア圧力および吐出圧力の調整。ポンプ吸入側バルブを絞り、吸入流量を調整する。
ポンプ内に最大通過粒子径以上の固形物が詰まっている。 ケーシングの分解および点検、清掃。

・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。
(※)チャタリングについてはこちらのページもご参照ください。

▲ページトップへ



7.異常に振動する。
原因 処置
供給エア圧力が高すぎる。 供給エア圧力の調整。
スプールの発振、ボールのチャタリング(※)発生している。 供給エア圧力および吐出圧力の調整。
各締結部およびポンプの固定部に緩みがある。 各締結部の点検、増し締め。

・これらの処置でポンプの分解が必要な場合は、整備要領書を参照して各項目の手順に従って作業を行ってください。

・整備要領書は資料ダウンロードページに掲載されています。(ダウンロードには会員登録が必要です。)
・それでも解決しない場合や、当てはまる原因が見つからない場合はこちらをご覧ください。
(※)チャタリングについてはこちらのページもご参照ください。

▲ページトップへ



8.それでも解決しない場合。

上記処置でも解決しない場合や、トラブルや不具合の原因がどれにも該当しない場合は、

お買い上げの販売店または弊社カスタマーサポートまでお問合せください。

フリーコール: 0120-518-055(平日9:00~12:00、13:00~17:00)

お問合せフォームはこちら


なお、少しでも早い不具合解決のため、お問合せの際は、下記情報のご提供にご協力をお願いいたします。

・ポンプの型式、製造番号(Serial No.)

・運転条件(液体、流量、圧力)

・購入時期

・総運転時間

・不具合の状態(いつから、どんな状態)

・不具合が起きる直前に行ったこと


▲ページトップへ